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執筆者の写真SEIYA NAKANO

FW論#13「抜け出し#4」


今回で抜け出しについても4回目。

整理する回数が増え、自分のプレーに対する理解も深まってきているように感じている。


今回は自分の良さが表現できている抜け出しのシーンについて整理する。


今回切り取るシーンはこちら。

“2020.7.19 J2 6節 磐田vs北九州”



前提として今回のシーンはトラップが上手くいっていないため自分としては反省するシーンである。

しかし状況認識、予備動作、抜け出すタイミングに関して自分の中で理想に近い形である。

このことについて整理していきたいと思う。


〜状況認識〜

自陣でのサイドチェンジのパスを伊藤選手(15番)が受けた。

パスが伊藤選手に繋がると認識された時点から今回の駆け引きは始まった。

まず確認したことは対峙している相手ディフェンダーの背後にスペースが空いていることだ。

そして伊藤選手がフリーでいつでもパスを出す事ができる事も確認できていた。

背後に抜け出そうと考えた。

しかしそのタイミングで自分の中で誤算が生まれる。

相手ディフェンダーがラインを上げてきたのだ。

よってそのままの勢いで抜け出すとオフサイドになるため、そのまま抜け出すことをやめた。(映像を振り返ると手前の相手ディフェンダーのラインが深いため、オフサイドにならなかった可能性はある。ただこのシーンではそこまで確認できていなかった)


次にどこに動き出すべきか考えた。

オフサイドにならないこと。

背後のスペースが大きく空いていること。

この2つから予備動作をして背後に抜け出す動きにイメージを繋げた。


〜予備動作〜

今回の予備動作には自分の中で2つの選択肢があった。

1つ目が、対峙している相手ディフェンダーのラインまで下がって抜け出す動き。

2つ目が、1つ目より更に下がって対峙している相手ディフェンダーの視界入ったところで抜け出す動き。である。

映像でも分かるように今回は2つ目の動きを選択した。

ではその理由を整理していこう。

相手ディフェンダーからすると、対峙している選手が視界に入ってきてボールを受けようとすると、前重心の守備となる。

ボールが出てきたところを守備に行こうとするためだ。

よってそこから背後に動かれると重心の移動分付いていく事ができない。

2つ目の方が自分に付いていく事が難しい守備である。(あくまで自分の考えです)

では毎回この動きすればいいじゃん。皆さんが思いますよね。

そんな簡単な話でもないんです。

2つ目の動きは1つ目の動きに比べ、抜け出すまでに時間がかかる。

よってパスの出し手の状況によって可能な動きを選択する必要があり、可能な中で最も相手の守備が難しくなるような動きを心がける必要がある。

予備動作の選択において"ボール保持者の時間"がキーポイントであると思っている。


したがって今回のシーンでは伊藤選手がフリーで時間の余裕もあったので2つ目の動きを選択した。



〜抜け出すタイミング〜

予備動作から一気にギアを上げて抜け出した。

今回のシーンに関して自分がタイミングを合わせたというわけではなく、伊藤選手が自分の動き出しに合わせてパスを出してくれたと思っている。

日頃のトレーニングからタイミングの共有ができていたこと、お互いの特徴を理解しあっていたことが今回のシーンに繋がったと思っている。



最後に改めて、

こういったパスを自分の足元に収める技術の向上を日頃のトレーニングから意識していきたい。



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