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FW論#5「動き出しによる起点づくり」

FWの1番のタスクはゴール。

ここは切っても切り離せないし、自分もゴールへのこだわりは強い。

では、点を取れば他は何もしなくていいのか。

そんなわけはない。

サッカーはチームプレーであり、それぞれが助け合うことで大きな力を発揮することができる。

団体行動が身についている日本人にとってはここの大切さに共通理解があるのではないかと思う。

よってポジション的に我が強いと言われるFWにも様々なタスクが存在すると思っている。

例を挙げればポストプレー、起点づくり、守備のスイッチ、プレスバックなどだ。

もちろんプレースタイルやチームの戦術によってどこに重きが置かれるかは変わってくる。


そこで第5回の今週は、動き出しによる起点づくりについて整理する。


切り取るシーンはこちら。

"2019.6.29 J2 20節 岡山vs横浜FC"


この動き出しは自分が心掛けているプレーであり、チームとして前線にボールを運ぶ1つの手段である。

相手を裏返す(相手ディフェンダーは自分のゴールに向かって守備になる)ことで、もし相手ボールになったとしてもボールを保持することは容易でない。リスクを取らず外に蹴り出すことも多い。

実際に映像でもマイボールのスローインを獲得している。

この動き出しによる起点づくりについて自分の考えを整理する。

ポイントは主に2つある。

相手サイドバックの位置と、パスを出す味方の状況である。


では相手サイドバックの位置についてから。

相手サイドバックの背後にスペースが空いているときはこの動き出しが特に有効である。

まずスペースが空いているかどうか見ておく。

空いていればオフサイドにならないタイミングかつスピードが上がった状態を意識して動き出す。

ただ、相手サイドバックが背後を警戒していることもある。その場合はそのまま動き出してもボールを受けることが難しいため、予備動作で相手を引き付けてから動き出す。もしくは、落ちてボールを受けに行く選択肢に変えていく。

状況によっては、あえて動かないことで味方が上がってくるのを待ってもいいこともある。

相手サイドバックが味方の動きやボール状況に警戒を払っている時に、動き出すことがベターであると自分は考える。

もう1つのパスを出す味方の状況について。

字のままであるが、パスを受ける側は味方の状況を確認することが重要である。

いくらサイドバックの背後にスペースが空いていても、味方のボール状況が悪ければパスは出てこないからである。

さらに今回のシーンの場合、パスの出し手の選手が右利きであるため背後に落とすようなパスが想定された。

普段の練習から味方の持ち味を理解しておくことで、どういったパスを想定するかが重要である。

したがって両方のポイントが揃った時に動き出しが活きる。

そして高い位置にボールを運ぶことで得点の可能性が高まる。



今回はFWの1つのタスクである、前線での起点づくりについて整理してみた。

サッカー観戦をする方にとっては、新しい観戦の楽しみ方として、

プレーしている方にとっては、1つの選択肢として捉えてもらえたら嬉しい。


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